9月14日に映画「台風家族」の出演者、草彅剛、MEGUMIさん、甲田まひるさん、藤竜也さん、という親子三代鈴木家の皆さんと市井昌秀監督が舞台挨拶に登場、このTOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶の模様は全国88館に同時中継され、合計89館で「台風家族」の微笑ましい様子が共有されました。
舞台挨拶の冒頭では、草彅から千葉の皆さまへのお見舞いの挨拶がありました。
「千葉では今もなお大変な生活をしていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。どうぞ心を強く持っていただけたらと思います。台風家族のスタッフキャスト一同お見舞い申し上げます」と草彅が登壇者の皆さんを代表してお見舞い申し上げました。
本日の舞台挨拶では、鈴木家4人と監督が揃えばこそ聞くことができるお話しが次々と展開されました。
公開後1週間を経て寄せられている反響に話が及ぶと、「こんなに泣ける映画だったとは」といった笑いだけでなく泣ける映画であるという評判が高まっていることや、“老老介護”といった社会的テーマも描かれ、介護で悩む同世代の皆さんにも響く映画になっていることも語られました。
老老介護の現実を演じた藤さんからは「もしも世界で一番愛しい人が病で壊れてしまったらどんなに辛いだろうと思うと演じていても本当に辛かったです」と身につまされながら演じていたことを明かしていました。
さらに今日はそんな鈴木家の皆さんと監督と共に、新たな「鈴木家の裏設定」を作っていこうということで、事前に、「台風家族」公式ツイッターを通じ、鈴木家について皆さんが知りたいと思う、鈴木家の新たな裏設定を「#鈴木家新裏設定」と題して募集。
全国の皆さんから寄せられた質問から鈴木家の皆さんが質問を選択、皆で楽しく相談しながら新設定を決めていきました。
さまざまな投稿の中からこんな質問が選ばれました。
「一鉄のカラオケの十八番は?」という質問には藤さんが「アニメソング」と答えると早速「ウルトラの父がいる~」とウルトラマンのテーマを藤さんがすぐに歌いはじめ、草彅も参戦、皆で合唱する楽しい様子に会場も大いに盛り上がりました。
さらには草彅演じる「小鉄が妻・美代子の出産に立ち会った時、娘のユズキが生まれた瞬間、なんと言ったか」という質問には「でかしたぞー!」と草彅が即答。藤さんも「でかした!」でしょう。と親子の答えが揃ったうえに、親子で抱きしめ合う瞬間もうまれました。そんな姿を見ながらMEGUMIさんは「クズの小鉄ならきっと寝てしまっていて気づいたら生まれていたという感じなんじゃないでしょうか」と答え、この回答には観客の皆さんも深くうなづいていました。生まれてきた娘、ユズキ役の甲田さんからは「(小鉄の声を)一緒に聞いていたはずですよね」と出産された側からの意見を出すなど4人が仲睦まじく語り合いながら裏設定を決め、監督も皆の意見ならばと次々と裏設定に認定していました。
最後には「今日で舞台挨拶も25回目、草彅さんとは23回目、小鉄という台風のような人物が草彅さんで良かった」とあらためて草彅さんにお礼を言いたいと市井監督は深々と草彅にお礼を。「映画は一人で作っているものではなくキャストの皆さんをはじめフレームの外にいる多くのスタッフと共にこの作品を作りました。そしてフレームの外にはこうして見てくださる観客の皆さんがいます。2週目をこうして迎えられて本当にうれしく思います」と監督はあらためて登壇しているキャストはじめ多くのスタッフそしてお客様に感謝を述べていました。
そんな監督の言葉を受けて草彅からは「ここに立っているみんなが家族。昨年の夏をかけて作品を作りすごく血の通い合った家族になれたと思います。スクリーンを通じて伝わるものがあると思い本当に幸せです。こんなに多くの方に毎日見ていただけるとは思ってもいませんでした。本当にたくさんの方に支えられ、僕はこの映画に出会えて幸せです。あと13日ほど、ぜひよろしくお願い致します!」と残された公開期間を惜しむように鈴木家の皆さんと監督と共にステージを後にしました。
26日まで公開中の本作品、ぜひご覧いただきたいと思います。
映画『台風家族』公式サイト
http://taifu-kazoku.com/