手塚監督からは稲垣をイメージした色あいでつくられた花束を贈られました
11月20日よりついに稲垣吾郎、二階堂ふみさんダブル主演映画「ばるぼら」が公開となりました。
21日には舞台挨拶が行われ、稲垣吾郎、二階堂ふみさん、手塚眞監督が登壇、公開を記念し今回は全国65館の劇場へライブビューイングで舞台挨拶の模様をお届けしました。
登場した稲垣は「撮影から2年の間に世界が激変しましたが無事、こうして公開日を迎えることができて本当にうれしく思っています。全国の皆さんに会いに行きたかったのですがライブビューイングでこのひとときを一緒に楽しんでいただけたら」と公開の喜びと共に全国の皆さんに衛星を通じて笑顔で語りかけました。
共に演じた二階堂さんに対しても「僕が最後まで演技を全うできたのは二階堂さんのおかげです。“ばるぼら”が美倉(稲垣吾郎の役名)にとってミューズだったように、二階堂さんは僕のミューズでした。いえ、過去形ではないですね、ミューズです」との思いを伝えると、二階堂さんからも「稲垣さんの聡明さや博学なところによって必ず(美倉は)魅力的になるだろうと思っていました。現場で学ばせていただくことがいっぱいあり感謝の気持ちでいっぱいです」とお互いに感謝の思いを述べ合っていました。
日本、ドイツ、イギリスから唯一無二のスタッフ、キャストが結集し生み出された作品であることについても司会者より説明があり、「言語は違えど作品をつくっているという目的は一つで芸術のあるべき姿を見せていただきました」と二階堂さんは語っていました。
そんな二人の姿を見つめながら手塚監督からは「躊躇無くさまざまな場面を演じてくださいました。お二人がいなければ映画はできていません」とのお言葉が。
稲垣も、手塚監督の作品に20年程前に出会い衝撃を受けたことに触れ「監督の『白痴』も大好きで20代の頃からいつか一緒にお仕事をしたいと思っていました。」と語りさらに「(撮影監督クリストファー・)ドイルさんは良いか悪いかはっきりしていて、彼が喜んでくれると僕らも手ごたえを感じました。本当に現場は夢のようで、あれは現実のことだったのかと思ってしまうほどです」と幸せな撮影当時を振り返っていました。
監督からは本作品がイタリアの『ファンタ・フェスティバル』最優秀作品賞に選ばれたことを全国の皆様に報告、「おそらく父が一番喜んでくれたはず」とライブビューイングを通じて喜びを分かち合っていました。
最後には「作品はつくったのは僕たちですが作品を完成させるのは皆さんだと思っています。皆様一人一人の“ばるぼら”をつくってほしいと思います」(手塚監督)
「愛と幻想と狂気の果ての美をぜひ見ていただきたいと思います。何度でもご覧いただきたいと思います」とそれぞれに観客の皆様へメッセージが届けられました。
ぜひ映画館に行って「ばるぼら」の世界に存分に浸っていただきたいと思います。
タイトル:「ばるぼら」
シネマート新宿、ユーロスペース他全国公開中
(C)2019『ばるぼら』製作委員会
出演:稲垣吾郎 二階堂ふみ
渋川清彦 石橋清河 美波 大谷亮介 片山萌美 ISSAY / 渡辺えり
監督・編集:手塚眞 撮影監督:クリストファー・ドイル/蔡高比
原作:手塚治虫 脚本:黒沢久子