11月5日(土)、稲垣吾郎主演映画『窓辺にて』の公開記念舞台挨拶が行われました。
稲垣は新型コロナウイルス感染による療養で舞台挨拶に欠席しましたが、稲垣からのメッセージが舞台挨拶中に読まれました。
稲垣吾郎メッセージ:
「本日は『窓辺にて』公開記念舞台挨拶にお越しいただき誠にありがとうございます。
現在療養中のため、今泉監督や出演者の皆様と一緒に登壇できずとても残念です。
先日【「第35回東京国際映画祭」コンペティション部門観客賞】という素晴らしい賞をいただきました。
これも、いつも応援してくださっている皆様がいらっしゃるお陰だと感謝しています。
そして、ずっとご一緒させていただきたいと思っていた今泉監督の作品に出演できたことは僕にとって素晴らしい宝物となりました。
日々、回復に向かっています。
中村さん、玉城さん、若葉さん、今泉監督、そして観客の皆様とまたお会いできるのを楽しみにしております。
『窓辺にて』をどうぞ宜しくお願いいたします。
稲垣吾郎
稲垣からのコメントを受け、今泉監督は「本作の出演を“宝物”と言ってくださったのがすごくうれしいです」とニッコリ。「第35回東京国際映画祭」コンペティション部門観客賞受賞に関しては「(作品が)お客さんに届いたときが、創作の過程でとてもうれしいこと。光栄に思います」と感謝の気持ちを伝えました。
本音が言えない夫婦役を稲垣と演じた中村ゆりさんは撮影を振り返り「稲垣さんと対峙し気持ちを吐露するシーンでは、脚本では理解できていなかったものをストンと理解することができました。本当は脚本の段階で理解していなきゃダメなんですけれど…」と俯きながら、稲垣の演技に助けられた部分が大きかったことを明かしました。
映画祭でのレッドカーペットでは、隣を歩いた稲垣が薄着の中村さんと玉城ティナさんを気遣ってくれたそう。中村さんは「寒くない?大丈夫?」と優しく声をかけてくれた稲垣と「初めて何気ない話ができました」と微笑みました。
稲垣との撮影について玉城さんは「お互い『こういう演技にしましょう』と話すタイプではありません。カメラ前で互いの持っている感情を差し出すような形で、お芝居ができました」と笑顔を浮かべ、「役では私が引っ張っていかなきゃいけない感じでしたが、『なんでも来い』という感じで稲垣さんが引っ張ってくれたのが印象的でした」とうれしそうに語りました。スクリーンで稲垣との共演シーンを観た感想については「(2人の姿を)引きで観ることで関係性が浮き出ると感じることが多かったです。出来上がった映像で気づくことがたくさんありました」とコメントしました。
さらに現場の様子について今泉力哉監督が触れ、「撮影で芝居をチェックする時は冷静に観るように心がけていますが、稲垣さんから『監督、チェックのときに泣いてませんでした?』と何かのインタビュー時に指摘されて(笑)、見られていたことは恥ずかしかったけれど、稲垣さんから『俳優としてはうれしかったです』と言われました」と笑顔で稲垣からかけられた言葉を伝えていました。
今泉組には4回目の参加となる若葉竜也さんは稲垣の印象については「小さい頃から見てきた方を目の前にすると独特の緊張感があります。手の届く距離、頑張れば肩を“ポンポン”できる距離に稲垣吾郎がいることがとても不思議でした」と共演の感想を伝えていました。
イベントでは「誰にも言えない悩みの解決法」について語り合う場面も。今泉監督は稲垣の言葉に触れ「(映画のように)奥さんに浮気されたらショックを受けるかもしれないけれど、2、3日落ち込むくらいかなとおっしゃっていました。感情を乱すことはなく『明日のこととか考えてしまうかも』とおしゃっていたのがすごく稲垣さんらしいし、演じた茂巳っぽいなと思いました」と笑顔を見せていました。
いよいよ公開した『窓辺にて』。ぜひ引き続きご声援をお願いします。
映画詳細はこちら:https://www.madobenite.com/