
稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が「東京2020パラリンピック5周年記念スペシャルステージ」に登壇し、小池百合子東京都知事、アンドリュー・パーソンズ国際パラリンピック委員会(IPC)会長、パラトライアスロン選手の谷真海さん、車いすラグビー選手の池崎大輔さん、パラ応援大使の根木慎志さんと共に、パラスポーツへの思いを語り、パラスポーツ応援チャリティーソング「雨あがりのステップ」を歌唱しました。
IPC特別親善大使を務める稲垣、草彅、香取は、谷さん、池崎さん、根木さんと共に、東京2020パラリンピックから今日までの5年間を、皆様からお寄せいただいたたくさんのエピソードやメッセージとともに振り返り、大会当時に感じた勇気や感動、そして日々の中で生まれた気づきや変化を、会場の皆様と共有しました。その他、パラアスリートによるデモンストレーションや、稲垣さん、草彅さん、香取さんによる歌唱など盛り沢山の内容で、「東京2020パラリンピック」当時の感動と記憶を呼び起こすスペシャルなイベントとなりました。
イベント冒頭の挨拶で小池都知事は、「この週末、パーソンズ会長とパラ応援大使に都内を視察いただき、パラスポーツの普及やユニバーサルデザインの推進など、大会のレガシーが着実に社会に根付き、広がってきたことを感じていただけたと思います。東京都は、東京2020大会のレガシーを更に発展させ、誰もが輝くインクルーシブな社会づくりに、一層力強く取り組んでまいります。」と述べ、IPCアンドリュー・パーソンズ会長は「今週私は、アクセシビリティ向上と障害のある方々の社会参加を促進するための取組が着実に進展する様子を見ることができました。東京は、大会開催時と比べてさらにインクルーシブな都市へと発展しています。東京2020大会のレガシーは、今後の開催都市の模範です。これからも力を合わせ、よりインクルーシブな未来を築いていけることを楽しみにしています。」と語りました。
■ステージ上に飾られた大きな花束「東京2020パラリンピック5周年記念のビクトリーブーケ」
東京2020パラリンピックでメダリストへ贈られた花束「ビクトリーブーケ」は東日本大震災からの復興への願いが込められており、ブーケには、宮城県産のバラ、福島県産のトルコギキョウ、岩手県産のリンドウ、そして東京都産のハランが使用され、それぞれの花が、人と人とのつながりや、未来への希望を象徴しています。東京2020パラリンピック当時の想いを改めて感じていただけるよう、実際にご用意。稲垣は「みなさんの想いもこもったビクトリーブーケで素敵です。ブーケは選手への配慮が込められているんですよね。車いすの方が片手で持てたり、どんな角度からも抱えられたり、そういう美しさと、優しさ、思いやりがぎゅっとまとまったデザインで、感動しております。」とビクトリーブーケの印象を語りました。また当時のビクトリーブーケをモチーフに、本スペシャルステージのための大きなビクトリーブーケがステージに飾られました。多くの感動を未来へつなぐ願いを込め、登壇者が一輪ずつ花を添えてビクトリーブーケを完成させました。このブーケには、アスリートの挑戦、それを支える多くの方々の想い、そして東京2020パラリンピックが未来へ残したレガシーが込められています。
また、東京2020パラリンピックの5周年を彩るため、“その想いが、花になる。”をテーマに5月28日(木)からメッセージやエピソードを募集したところ、1,400件を超えるたくさんの想いが寄せられました。一つひとつの想いが、新たな活気となって花を咲かせ、東京という街をいっそう元気に彩ってくれる。そんな未来をイメージしながら、お寄せいただいたメッセージやエピソードを紹介しました。一つ目の「街の変化」のエピソードとして、「駅のバリアフリー化が進み、エレベーターやスロープが整備されました。これにより、大きな荷物を持っている時や体調が悪い時の移動が本当に楽になり、とても助かっています。小さな変化ですが、街全体が確実に使いやすくなったと実感しています。」と紹介され、この5年間での街や身近な暮らしの変化について、草彅さんは「皆さんがおっしゃる通り、東京2020パラリンピックによって、バリアフリーが進み、僕たちも有明アリーナで行われた1周年記念のイベントに参加したんですが、それ以降違うイベントでも会場が使われていたり、本当にレガシーが進んでいるんだなと思います。僕たちのイベントや舞台でもそれぞれの方法でお客様が来てくださり、僕らエンターテインメントの世界でも見やすい環境になっている気がしていて、みんなの努力が表れているんじゃないかなと思っています。」と語りました。
二つ目の「障害者に対する理解・心の変化」のエピソードとして、「私は公共交通機関をほぼ毎日利用しています。パラリンピック以降は、自分自身の意識が変わったこともあり、車いすをご利用の方や白杖・杖をお使いの方、ヘルプマークを身につけている方に自然と目が向くようになりました。「段差の移動は大丈夫だろうか」「何か困っていることはないだろうか」「体調はつらそうではないだろうか」「点字ブロックをふさいでいる物はないだろうか」「白杖を頭上に掲げていたら助けを求めるサインかもしれない」そんなふうに、具体的なお手伝いや自分にできる行動を考えられるようになった気がします。」と紹介されました。パラスポーツに触れ、多くの選手と交流してきた稲垣は「実際にパラスポーツを観戦させていただいたり、選手の皆さんお一人お一人とお話や交流をさせていただいて、自分の中でも視野や世界観が本当に広がっていきましたし、生でみていただくことによって、その迫力や熱量を体感できると思います。」と自身の心の変化を明かしました。人々の心や社会の変化を生み出し、競技を通してメッセージを伝えた、パラトライアスロン・谷選手が実際に競技用義足でのランパフォーマンスを披露。疾走感あふれる走りで会場を圧倒し3人からも「美しい」といった声がこぼれていました。
三つ目の「パラスポーツへの関わり方の変化」のエピソードとして、「東京2020パラリンピック開会式に感動し、それをきっかけにパラスポーツに興味を持つようになりました。以来、パラスポーツのイベントや観戦会に足を運ぶようになり、一般のスポーツとは違った決まりや面白さ、実際にプレーすることの大変さを知ることができました。これからも体が元気に動く限り、イベント参加や観戦をしてパラスポーツをもっと応援したいですね。」と紹介されました。パラスポーツならではの魅力や人の心を動かす力について、香取は「応援させてもらっているとパラアスリートの皆さんの挑戦とか勇気から元気を沢山もらうことが多いんですけど、一番は笑顔をもらうことが多いです。皆さんすごく笑顔が素敵で、目標に向かって挑戦している姿に背中を押されます。僕も皆さんの姿を見て、応援しているとそれによって自分の人生の中であと一歩踏み出してみたいな、と思いました。そういうことができるきっかけになる力をパラスポーツはもっていると思うのでこれからも応援していきたいし、皆さんにもそんなきっかけをパラスポーツからもらってもらえたら。」と語りました。東京2020パラリンピック以降も、多くの方々の前でプレーし、競技の魅力を発信し続ける、車いすラグビー・池崎選手が、タックルパフォーマンスを披露。観客から歓声があがるほど激しくぶつかるパフォーマンスを間近でご覧になった香取が「これが試合中ずっとですよ?やっぱり大迫力ですね!」と驚きを見せました。
イベントの最後には、パラスポーツ応援チャリティーソングとして歌い続けられている楽曲「雨あがりのステップ」を稲垣、草彅、香取が生歌唱。歌唱前に稲垣は「今日イベントを通してみなさんのお話を伺い、本当に一人一人の選手の皆さんの挑戦やまたそれを支える皆さんの温かい優しさで少しづつ社会が変わってきているんだなと実感しました。そしてこの曲のメッセージや思いが皆さんの心に届いて、それぞれの未来につながっていくことを願っております。」とメッセージが伝えられ、歌唱が終わると笑顔と温かい拍手が会場中に広がりました。
さらに会見後は、記者の皆さんによる取材が行われ、その場であらためてアンドリュー・パーソンズ国際パラリンピック委員会(IPC)会長より「吾郎、剛、慎吾の3人のようなレベルでパラリンピックを宣伝してくれる方が、世界の他の国でも生まれてくることを願ってやまない」という発言があり、「僕らが小さいことでもきっかけになればと思ってやってきたことでこのように言っていただいて驚いている」と語りながらあらためて今後もパラスポーツのために力を尽くしていくと決意を新たにする日となりました。
■“その想いが、花になる。”について(※)
東京2020パラリンピックから5年。大会で受け取った勇気や感動は、今も人々の心の中で鮮やかに息づいています。 この5年間で生まれた日常の気づきや行動の変化、そして未来への想いを言葉にすることは、単なる記憶ではなく、これからを支える「前向きな力」となります。そうした一人ひとりの想いが活気となって花を開き、東京の街をより豊かに彩ってほしいという願いのもと本企画を実施したところ、多くの感動的なエピソードが寄せられました。たくさんの皆さんの想い、ご応募ありがとうございました。
募集期間:令和8年5月28日(木)~8月19日(水)
こちらのURLから皆さんからのエピソード・メッセージをご覧いただけます。
https://www.sports-tokyo-info.metro.tokyo.lg.jp/5yearsanniversary/para5jigyou/message/list.html
<東京2020パラリンピック5周年 エピソード・メッセージの一例>
【街の変化に関するエピソード・メッセージ】
東京開催で、各競技場近くの駅ではエレベーターが多く設置され、車いすユーザーのみでなく、ベビーカーの親子連れ、高齢者などユニバーサルな配慮が進んだと感じられます。
私は、東京パラリンピックボランティアや観戦は出来ませんでしたが、パラスポーツに関わりたいきっかけとなり、より深く知りたいとパラスポーツ指導員の資格をとりました。今後も微力ではありますが続けていきたいと思っています。
ペンネーム:さっちゃん
【障害者に対する理解、心の変化に関するエピソード・メッセージ】
「想いは伝わる」
パラスポーツのボランティアをきっかけに街中で積極的に障がいのある方者が困ってそうに見えたら、声掛けするようになりました。しかしながら、うまくお手伝いができない場面がありました。それでも、お手伝いした障がいのある方者から笑顔で「ありがとう。声掛けしてくれてとてもうれしかったです。」と言っていただいた。「うまくお手伝いできないかも?」と考えるよりもこれからも積極的にお声がけしていきたいと思いました。
ペンネーム:きだっち
【パラスポーツへの関わり方の変化に関するエピソード・メッセージ】
新しい地図の皆さんの影響でパラスポーツに興味を持ちました。特にボッチャにはまり、今も時々練習しています。以前、まだやりはじめて間もない時に、ボッチャの大会に初出場したらなんと優勝してしまいました。有名な強豪チームも出ていたのにまさかと驚くと同時に皆さんに祝福され、とても嬉しかったです。あの時、チーム一丸となって頑張ったこと、そしてトップに立った経験と感動は今も心に残っています。
ペンネーム:美佐子