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このたび、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しスマッシュヒットとなった STUDIO4°C制作の映画 『鉄コン筋クリート』(2006)(以下、鉄コン)。
その創造性と映像のクオリティに惚れ込んだフランスの「バンド・デシネ(コミック)」作家のギヨーム“RUN”ルナールと、ゲーム・書籍など多彩なメディアで作品を発表する制作会社ANKAMAがラブコールを送り、海を越えて実現したコラボレーション映画、『ムタフカズ』(MUTAFUKAZ)が、10月12日(金)にシネクイント(渋谷)をメインに全国で公開されることが決定いたしました。
本作では『鉄コン』のメインスタッフが再び集結し、監督には同作品のキャラクターデザイン・総作画監督をつとめた西見祥示郎、同じく美術監督には木村真二を迎え、他主要スタッフが同作スタッフで構成されました。
2017年のアヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)、東京国際映画祭でオリジナルのフランス語版をプレミア上映。
SNS上でも大きな話題を呼び、多くのアニメーションファンが劇場での公開を待ちわびることに。
『鉄コン』で社会現象にもなった最新のアニメーション技術と洗練された世界観はさらに進化を遂げ、新たな驚きと興奮をもたらすはず。
そんな大きな期待をひっさげ、作品を盛り上げる豪華な日本語声優陣が決定!
草彅剛(アンジェリーノ役)、柄本時生(ヴィンス役)、満島真之介(ウィリー役)、このメイン3人の声優陣が“人間のクズ”ばかりが住む街【ダーク・ミート・シティ】に暮らす“訳あり”な少年たちを演じます。
■起用理由 西見祥示郎(監督)より
性格と雰囲気とボディイメージが3人のキャラクターにピッタリなこと、それに加えて3人のバランスが 上手く出ることを大切に考えてキャスティングさせて頂きました。
以下、声優を務める草彅剛、柄本時生、満島真之介、また、クリエーター陣3名のコメントが届きました。
<草彅剛/アンジェリーノ>
「鉄コン筋クリート」という作品が大好きなので、そのスタッフとご一緒できるのがとても嬉しかったです!人間の愛という普遍的なテーマがストレートに表現されていて、“愛によって弱さが強さに変わる!”ということを感じていただけたら嬉しいです!」
<柄本時生/ヴィンス>
「望まれずにバケモノになってしまった主人公がそれに抗っていく物語は面白いと思います。キャラクターたちの想像力が存分にでていてアニメーション映画の魅力が最大限に出ていると思いました。自分の声が人様に届くことはなかなかないので楽しくきいていただけたらと思います」
<満島真之介/ウィリー>
「僕が演じたのは、中身は人間、見た目は“矯正しているコウモリ”として描かれている役柄です。(笑) アニメーションでしかできない世界観の中で、今まで自分には無かったやり方で挑戦したいと思ったんです。“声だけで表現をする”という事に、とても希望を感じていて、眼で見える情報だけではなく、あえて”耳で聞く”という事にフォーカスを当てると、人間の元々抱くイメージや記憶を超えた新鮮な驚きや、ハッと気づくものがあると思うんです。ものすごく興味深い作品と共に、自分自身も前進させてもらっています。」
<ギヨーム“RUN”ルナール(監督・脚本・原案)>
・プロフィール
MUTAFUKAZの生みの親。アーティストとして、Warner MusicやSony Musicなど大企業の広告のデザインを手掛けている。
2002年に製作したMUTAFUKAZのショートフィルムは、サンダンス映画祭で話題を生んだ。2006年にコミック版MUTAFUKAZの出版以来ANKAMAとともに仕事をしている。
<西見祥示郎(監督)>
・プロフィール
独創性豊かなアニメーターとして長年注目を集めてきた異才。STUDIO4°C作品には『マインド・ゲーム』のミュージカルシーンの原画で初参加。
『鉄コン筋クリート』のキャラクターデザイン・総作画監督、『下妻物語』『少年メリケンサック』のアニメパート演出、『バットマン ゴッサムナイト』のエピソード監督などを経て、今回満を持して長編監督デビューを果たす。
・コメント
「個性的な声の俳優キャストさんのおかげで作品がより面白くなりました。ランさんの音楽も超イケてると思います。 映画を観て頂ける皆さんに喜んでもらえると幸いです。ムタフカズをよろしくお願いします。」
<木村真二(美術監督)>
・プロフィール
緻密さとスケールの大きさを兼ね備えた圧倒的画力で知られる美術監督。
『鉄コン筋クリート』では昭和の都市風景とアジア的混沌が入り混じった「宝町」を現出させ、同じスタッフと組んだ『ムタフカズ』でも、多彩な文化が混じり合う犯罪多発地区「ダーク・ミート・シティ」の危うい魅力を見事に描き出している。その他の代表作に『STEAM BOY』『青の祓魔師 劇場版』『血界戦線』など。
・コメント
「中学生の頃夢中になったフランス映画。こんな形で参加できて光栄です。アンカマやランさんたちとの密度の濃い合作。そしてひさびさの4°Cっぽい映画が完成しました。80’s無国籍ムービーをお楽しみください。」
■STORY
ここはDMC(ダーク・ミート・シティ)、犯罪者と貧乏人の吹き溜まり。
この街に生まれ育ったアンジェリーノ・通称“リノ”(声:草彅剛)は、ガイコツ頭の親友ヴィンス(声:柄本時生)とボロアパートの一室に同居中。バカで臆病な友達のウィリー(声:満島真之介)も加え、3人で毎日つるんでダラダラ過ごしているが、将来の見通しはない。
そんなとき、リノの残念な人生を一変させる出来事が立て続けに起こる。まず、天使のような美少女ルナにひと目惚れ。直後に遭った交通事故のせいで奇怪な幻覚を見るようになり、さらに黒服の男たちや武装警官に命を狙われ、街じゅうを逃げ回る羽目に。
ついに絶体絶命の危機に陥ったとき、スーパーパワーに目覚めたリノは、あっという間に追手どもを血祭りに上げる!一体、何が起きてるっていうんだ!?
声の出演:草彅 剛 柄本時生 満島真之介
監督・絵コンテ:西見祥示郎(『鉄コン筋クリート』『バットマン ゴッサムナイト』)
監督・編集:ギヨーム“RUN”ルナール(バンド・デシネ「MUTAFUKAZ」原作者)
総作画監督:滝口禎一 美術監督:木村真二(『鉄コン筋クリート』『STEAM BOY』)
プロデューサー:田中栄子
アニメーション制作:STUDIO4°C
製作:ANKAMA
提供:パルコ、Beyond C.
配給:パルコ 宣伝:モボ・モガ
2018年/日本・フランス/94分/カラー/©ANKAMA ANIMATIONS – 2017
10月12日(金) 全国ロードショー
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