1月10日(金)、いよいよ本日から公演開始となる『アルトゥロ・ウイの興隆』のゲネプロが行われ、本番前に記者会見も行われました。
草彅剛は情報解禁の際にインパクトを与えたあの赤い衣装を身にまとい登場。見る者を威圧する衣装とは逆にいつも通りの草彅らしい笑顔で「ちゃんとできたらほめてください。見所はすべてです」と語りました。
去年も舞台『バリーターク』で演出と主演としてタッグを組んだ白井晃さんも「草彅くんがやってくれることが一番大きなこと。どんどんアルトゥロになりきっていただいて。舞台が始まったらますます盛り上がると思います」と話し、11日の公演幕切りが待ち遠しそうです。
この作品はドイツ演劇の巨匠、ベルトルト・ブレヒトの大作で、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描いた問題作に、ファンクミュージックをちりばめた斬新な演出となっています。この説明だけでは予想できなかった驚きの演出で始まるオープニングから、常に、耳に、目に、さらには脳に直接飛び込んでくるような衝撃を受け、精神が高揚し続ける作品となっています。
去年の『バリーターク』が「舞台の可能性を気づかせてくれた」という草彅。今回、ブレヒトという演劇界の巨匠が描いた作品を演じることになり「ブレヒトさんを遠くにではなく、近くに感じました。見る方もきっと共感をしていただけるはず」と語っています。
厳しい練習を皆で乗り越え「部活みたいな感じ」と稽古を振り返る草彅。「みんなでひーこら、ひーこら言いながらやっている、そこの中にすごいリアリティがでているように思う。お芝居の大変さをあらためて気づかされる役でした」とお芝居をつくりあげるまでは楽ではなかったことも明かしていました。
「ぼくらにしかできない『アルトゥロ・ウイ』ができると思います。皆さんに食らいついていきます」と宣言、「チケット売れてるんでちゃんとやらなきゃ!」と笑わせながら会場を後にしていました。
1月11日公開、2月2日まで草彅が走り続けます。
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